磨き方などは、口腔ケアの基本介助者が行う口腔ケアのページと同じです。

(1)注意点
本人が自分でどこまでできるか把握し、その機能を生かすように工夫することが大切である。口腔ケアは日常生活の中でリハビリになり、自分でできる範囲が広がることにより、自信をつけることができる。介護者は本人の不十分なところを介助しながら、機能の回復が図れるような方法を本人と共に考える姿勢を持つよう指導する。
(2)要点
@ 麻痺側は、通常ほとんど握力がないので、歯ブラシは左右にかかわらず、健側で握るようにする。歯ブラシが握りにくい時は、柄を太くしたり曲げたりの工夫をする。
A 歯磨き動作は細かい動きが要求されるので、利き手を交換している場合はきれいに磨けているかどうか常にチェックが必要。
B 手首の動きが悪い場合は電動歯ブラシも有効であるが、毛先を歯に当てられない場合は不向きなので注意する。
C 口唇に麻痺があると流唾によって衣服やベッドを汚すので、首にタオルを巻いたりエプロンを使用する。
D 歯肉に麻痺があると、毛先で歯肉を傷つける場合があるので、力加減に注意する。
E 麻痺側を意識的に先に磨くようにしたほうが、良い結果を生む場合が多い。
F 仰臥している場合は、頭部を上げて麻痺側を上にし、枕や寝具で固定する。
G 嚥下障害がなく、誤嚥の心配がない場合は、健側が上のほうが自分で行いやすい。

ケース別実践方法

口腔ケアの基本
介助者が行う口腔ケア
口腔乾燥症の口腔ケア
痴呆症の口腔ケア
摂食・嚥下障害の口腔ケア
誤嚥性肺炎の口腔ケア
経管栄養の口腔ケア
片麻痺の口腔ケア

参考文献(上記口腔ケアの基本〜片麻痺の口腔ケアまでの参考文献)
1 茨木市訪問歯科診療事業実施要領:茨木市、茨木市歯科医師会、1997
2 茨木市訪問口腔指導記録票:茨木市、1997
3 大阪府歯科医師会編:要介護高齢者の口腔Cure&Care:大阪府歯科医師会、1998 
4 大阪府歯科医師会編:在宅寝たきり高齢者の往診マニュアル(総集編):大阪府歯科医師会、1996
5 日本歯科衛生士会編:歯科保健指導ハンドブック 医歯薬出版、1998
6 新臨床内科学(第7版):医学書院、1997 
7 向井美惠:老年者の摂食・嚥下機能とリハビリテーション 歯界展望Vol.91 No.2 1998-2
8 谷本啓二:老年者の摂食・嚥下機能障害におけるVideofluorographyの役割:歯界展望Vol.91 No.2 1998-2
9 才藤栄一:老年者の摂食・嚥下障害の評価法と訓練の実際 歯界展望Vol.91 No3 1998-3
10 佐々木英忠ら:誤嚥性肺炎のメカニズムと最近の知見 歯界展望Vol.91 No.6 1998-9
11 鈴木美保ほか:摂食・嚥下リハビリテーションマニュアル、才藤ほか編、医学書院、東京、1996,25
12 岡田澄子:摂食・嚥下リハビリテーションマニュアル、才藤ほか編、医学書院、東京、1996,59
13 日本医師会雑誌 臨時増刊 Vol.118 No.9-1
14 生涯歯科保健を推進するための事業実施マニュアル:大阪府歯科医師会、1992
15 生涯歯科保健を推進するための事業実施マニュアルU:大阪府歯科医師会、1996
16 現場から学ぶ訪問口腔ケアのABC:歯界展望Vol.90 No.2 1997-8
17 牛山京子:訪問歯科診療における口腔ケアの実際1〜3:歯科衛生士 17(1〜3)、クインテッセンス出版、1993
18 吉田春陽:オーラル・ナーシング・ケアのすすめ1〜7:歯科衛生士 18(1〜7)、1994
19 寝たきり者の口腔衛生指導マニュアル作成委員会編:寝たきり者の口腔衛生指導マニュアル:新企画出版社、1994
20 愛知県歯科医師会調査室:プライマリケアにおける口腔衛生:ベクトルコア、1993
21 堺市環境保健局衛生部パンフレット:あなたの歯ぐきは大丈夫?:堺市環境保健局衛生部:1993
22 大阪府歯科医師会編:在宅高齢者の歯の健康のために:大阪府歯科医師会、1993
23 西原修造:絵で見てやれる家庭看護のすべて:日本医療企画、1994

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